ポケモソ

[SS]身支度(珠主♂+ゲン+オリトレ)

「あ、ゲンさん、アヤトさん」
 バトルタワーのマルチバトル控え室に入ったアキラの目に、見知った二人が飛び込んで来た。
「おやアキラ君、こんにちは」
「こんにちは」
 笑顔で挨拶してくれるゲンとアヤトに、アキラはぺこりと頭を下げる。そして少し考える素振りをすると、真面目な顔になる。
「あの…、お二人にお願いがあるんですけど、良いですか?」
 アキラの真剣な様子に、二人は軽く顔を見合わせる。
「私たちに出来ることなら」
 ゲンが微笑んで促すと、アキラは顔を明るくすると、「ちょっと待ってください」と言って、鞄を漁り出す。お目当ての物を見つけたのだろう、何か解らない素材で出来た板状の物を二枚出した。
「これを、お二人に預かって欲しいんです」
 アキラが、ゲンとアヤトそれぞれに一枚ずつ渡す。受け取ったアヤトは、それをしげしげと見る。裏を返すと、『プレートにあたえたちから たおしたきょじんたちのちから』と書かれていた。どういう意味だろうかと考えていると、アキラが板の正体を明かす。
「ゲンさんに渡したのが鋼鉄プレート、アヤトさんに渡したのが拳のプレートです。それぞれ鋼タイプと格闘タイプの技の威力が上がるんですが、何よりとある伝説のポケモンに関わるアイテムなんです」
 二人は、再び手元のプレートを見つめる。
「色々あって、僕が持ってたんですけど、今信頼出来る人に預けて回ってるんです」
「アヤト君と私は、君のお眼鏡に適ったってことかな?」
 クスリと笑いながらゲンが言うと、アキラは少し焦った様に返す。
「いえ、そんな偉そうな物じゃなくて、ただ物が物だけに、人を選ぶ必要があると思って……その、お二人なら、絶対適切に扱ってくださると思ったんで、えっと……」
 その様子に、ゲンはクスクスと笑い出す、アヤトも似たような反応だ。
「別に怒ったり、気分を害したりしてないから安心して。むしろ、君に信頼してもらえて、光栄だよ」
 その言葉に、アキラはホッとした様だ。
「それじゃあ、アキラ君が取りに来るまで、預かっておくよ」
 隣で、アヤトも同意を示す様に、頷く。
「あ、いえ」
 アキラが、言葉を被せる。それに、ゲンとアヤトは疑問の視線を向ける。
「あの、僕は取りに来ません。……取りに来るとしたら、女の子のトレーナーです。
 カノコっていう、僕と同じくらいの、茶色の髪の女の子です」
「その子って、色違いのオオタチ連れてる、ノーマルタイプが好きな女の子?」
 アヤト言うと、少なからずアキラは驚いた顔をする。
「知ってるんですか?」
「うん、ちょっと縁有ってね。俺のチームで『そらをとぶ』が使えるドンカラスは、元々カノコちゃんから貰った子なんだ、ポリゴンと交換でね」
「そうなんですか。世の中って狭いんですねぇ」
 アキラは感心した様子だ。ゲンが話をまとめるべく、口を開く。
「つまり、私たちがそれぞれこのプレートを、そのカノコちゃんが取りに来るまで、無くさない様に、悪用されない様に預かっておけば良いのかな?」
「はい、その通りです。
 えっと、お願いしても良いですか?」
 少し心許なげな顔をするアキラに、ゲンがにっこり笑い「お安いご用だよ」と言い、アヤトもゲンと同じ表情で頷く。
「有り難うございます」
 嬉しそうな顔で言うアキラに、ゲンはプレートを懐にしまうと、「それじゃあ、今日も組んでもらえるかな?」と言う。アキラがキョトンとなったので、ゲンが言い補う。
「マルチバトル、しに来たんだろう?」
「あ、はい。……そっちもお願いします」
 ゲンは微笑んで頷くと、立ち上がりながらアヤトを振り返る。
「それじゃあアヤト君、またね」
「はい。
 二人とも頑張ってね」
 アヤトがそう言って手を振ると、アキラはぺこりと頭を下げ、ゲンと共に控え室の出入り口付近にいるメイドに、コンビを組んだことを伝え、出て行った。
 それを見送ると、アヤトは徐にパートナーであるルカリオの鋼(こう)をボールから出す。
「鋼、これを持っててもらえるかな?」
 プレートを差し出しながら言うと、鋼は頷き、それを受け取る。
『これまでは自分で持っていたのに、何で色んな人に預けるんだろう?』
 鋼の発した疑問が、波動に乗ってアヤトの耳に届く。
「さあ、それは解らないけれど、考え無しに動く様な子では無いし、とても良い子だから、彼なりに必要があってのことだと思うよ」
 彼の消えた出口を見つめながら言うアヤトを、それでも鋼は怪訝さの抜けない瞳で見つめる。その視線の意味を正しく理解したアヤトは、微笑みかけながら、鋼の頭を撫でる。
「大丈夫。何かしらの危険が伴うことに、人を巻き込む様なことはしない子だし、その場合は必ず言ってくれるよ」
『それなら、良いけど』
 撫でられる感触に目を細める鋼に表情を緩めるも、再び出口へ向けた目には思案の色が浮かんでいた。
.
.
.
―――――――
アキラの身支度話でした
アキラは(うちの主人公ズは大抵そうなんですが)自分に対してはとても潔癖なんです
で、これから愛しのwアカギ様(うちのパールは、アカ主がメインカプ)を探しに行くんですが、その際に出来る限り伝説系との関係を切ろうとしてるんです
湖3匹は、元々未捕獲設定で、ディアパルは元々のとこに逃がしました
クレセリア未捕獲で、ヒードランはハードマウンテンに、そしてアルセウスは文中に出て来たカノコに預かってもらい、プレートは信頼の置ける人に預けて回ってます
例外として、捕獲ではなく預かる形で来たシェイミ(ちなみ、外の世界を見せて欲しいと、配達員に変身したミュウから預かったって設定)と、そのシェイミに惚れて仲間になった設定のギラティナは例外的にまだチームの一員
ちなみ、作中に出て来たオリトレの説明
アヤトは、なったー企画参加中のエリートトレーナー。ゲンさんの弟子設定で、只今プラチナにて実ロム作成中
カノコはダイヤ主のオリトレ。ノーマル大好きで、そのうちコガネジムでミニスカやる予定

| | コメント (0) | トラックバック (0)

庵梨のこと

庵梨のこと
ブログで触れてませんでしたが、たまむすびで庵梨が受理されました!
で、庵梨の過去なんかを、整理しときたいと思います
.
・巫女と男神(ゼミの先生曰わく太陽神らしい)の間に生まれる
・母の旦那との間だと、時期が合わない為、母の旦那に「三年後も生きてたら、我が子と認める」と生き埋めにされる
・弟が生まれる。父(母の旦那)は喜ぶ、母は庵梨のことを引きずっていて、泣き暮らす
・泣き過ぎて、母失明
・何時までも悲しむ母が鬱陶しくなり、父が母を追い出す
・庵梨が埋められてから三年経ち、父が掘り返すと庵梨超元気(爆)
・仕方無いので、我が子として育てだす
・姉弟仲良い感じで11、12年程経つ
・その間に父、国守になり任地へ
・姉弟、父の元へ行く為に旅に出る
・幾つかの苦難を乗り越えつつ旅を続けるが、人買いに捕まり、姉弟揃って「山椒大夫」に売り飛ばされる
・山椒大夫の下でこき使われ、さらに額に熱い火箸で「×」印の火傷を着けられる(この頃から、庵梨神がかった様に無口になる)
・ある日、姉弟揃って仕事の為に屋敷から出た時、弟に逃走の仕方を指南し、逃がす(弟はその後逃げ切り、父は既に任地で亡くなっていたが、母との再会を果たす)
・弟が逃げるのを見送った後、実父(神)に呼びかけて、人としての生を捨て、神となって、霊力に惹かれ、岩木山に飛来。そのまま居着く
・ちなみ、神となった時に、額の傷を隠す様に宝玉が埋め込まれた。多分神通力使う時に光ったりするんだよ
.
こんな感じかな
クライマックス周辺を、太宰の「山椒大夫」にするために、辻褄合わせていったら、結果ほとんど「山椒大夫」のシナリオになった(爆)
でも、三年埋められたのは譲れなかったっ!!
だから、ちょっとそこは無理やり←
本当は海に流されたのに、無事丹波に流れ着くってのも入れたかったけど、弟もいたので、ちょっと難しかったorz
まあそんな、これまでの莫迦二人とは違うテンションの子ですが、よろしくお願いします!
.
添付は、結果寸前まで行った、デザインの第二案

| | コメント (0) | トラックバック (0)

塗ってもらいたいな~ってwww(添付デカイのでケータイから見ない方が良)

Img362

某方が塗れる線画を募集中ということだったので、くいの線画を上げてみる←

塗ってくれたら良いなあ……なんてwwww

| | コメント (0) | トラックバック (0)

ミニで一発描き

ミニで一発描き
一発描き春緑
.
ミニで一発描き
一発描きくいは、若干失敗←

| | コメント (0) | トラックバック (0)

なったー結果メモ

なったー企画用オリトレ候補の結果をメモメモ
.
tachibanadukiは金髪金眼でせっかちな性格で鋼使いのお巡りさんです。 http://shindanmaker.com/84995 #poketre
.
tachibanadukiは金髪銀眼で気まぐれな性格でゴースト使いのトライアスリートです。 http://shindanmaker.com/84995 #poketre
.
皐月ふうは銀髪赤眼で真面目な性格で悪使いの芸術家です。 http://shindanmaker.com/84995 #poketre
.
(本名)は緑髪黒眼で照れ屋な性格で飛行使いの塾帰りです。 http://shindanmaker.com/84995 #poketre
.
橘月鈴呉(投稿用PN)は黒髪ピンク眼で控え目な性格で格闘使いのエリートトレーナーです。 http://shindanmaker.com/84995 #poketre ←現在最有力
.
tachibanadukiは茶髪ピンク眼で呑気な性格でノーマル使いのジョギングです。 http://shindanmaker.com/84995 #poketre
.
皐月ふうは銀髪赤眼で無邪気な性格で草使いのミニスカートです。 http://shindanmaker.com/84995 #poketre←大変気になる
.
tachibanadukiは赤髪紫眼で気まぐれな性格で地面使いのキャンプボーイです。
.
(本名)は茶髪オレンジ眼でおっとりな性格で飛行使いの園児です。
.
橘月鈴呉は赤髪碧眼で素直な性格で氷使いのエリートトレーナーです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

花見茶会メモ

入室まで大分迷いましたが、文字色のバランス的にも、何より千鹿文姫様がいたので、これは巨乳コンビ(もしくはボインコンビ。完全に定着ですね☆←)を揃えるべきだと感じ、ラニで参加っ!
そんなわけで、千鹿文様・李杏さん・眞澄さん・葵命さんと絡んで頂きました!
.
・早速千鹿文様が絡んでくださる!
・ラニの顔と名前を把握してくれている千鹿文様に対し、物覚えの悪いラニ←
・飲ん兵衛の千鹿文様に酒を薦められる。実はラニは酒に弱いことが判明っ!
・葡萄を薦められ、大量に口に入れた結果、喉に詰まらせる←葡萄をどうやって?というツッコミは却下(爆)
・千鹿文様、慌ててお酒を沢山差し出す(蓮崎様、私のパスをナイスキャッチですっ!)
・お酒一気飲み→酔っ払いラニ出来上がり♪
・実は泣き上戸だったラニ、大泣き←
・千鹿文様が、ボイン枕(←)で介抱してくれる
・しょうもないことで大泣き+泣き止まないラニ
・「肉食べたい、お菓子食べたい!」など喚く
・信玄餅をくれる千鹿文様
・「眠い」とか言いながら、寝返りを打って千鹿文様に抱き着くラニ、状況的にはあれです、千鹿文様の谷間に顔を埋m(ry
・李杏さんに、丁寧な挨拶をして頂く
・李杏さんマジ癒しっ!!
・李杏さんからもお酒を薦められるが、ラニが飲んだのはちょっとだけ←
・お米トークに(笑)
・今度お米をくれるという李杏さんに、お稲荷さんにしろと言うラニ(爆)
・おまっ、コシヒカリ様に何たることをっ!!←
・でも笑顔で快諾してくれる李杏さん、マジ癒し(*^_^*)
・西の方の国から来たんだよと言うラニの話に、食い付いて来る李杏さん、マジ可愛い(>_<)
・眞澄さんが、赤福を薦めてくれる
・豊川に籠ってるラニは、聞いたことはあるが、実物見るのは初めて
・全部繋がってるあんこに、一個づつの切れ目が解らないラニ←
・そんなラニに眞澄さんがあ〜んをしてくれる
・乗っかるしかないっ!←
・この光景を葵命さんに見せて反応をみたくなったのは、私だけだろうか?←
・眞澄さん一時退室
・入れ替わる様に葵命さんが来られる
・くっ、タイミング←
・ラニ、葵命さんに突撃(文字通りw)
・親会話にて、胸を押し付けるべきだったとか発言しちゃうふうさん(爆)←恋人持ちさんを誘惑するんじゃない
・ちなみに弁解。別に略奪したいわけじゃないんだよ!!反応が見たいだけだよっ!!(爆)ちなみにラニは無自覚だよ←質が悪い
・葵命さんが、何かお勧めないかと訊かれたので、眞澄さんからもらった(←此処重要っ!)赤福勧めておきました(爆)
・葵命さんと一緒に赤福パクパク
・手掴みで大量に赤福を食べるラニ
・……あれ手掴みってかなりキツい気がするのだが(笑)
・葵命さんにも、沢山食べれと勧めるラニ
・いや、君の食べっぷりは普通じゃないぞ←
・眞澄さんが帰ってらっしゃる
・ますあおktkrっ!!
・ニラニラ←
・眞澄さんからお刺身をもらうラニ
・これまで、基本お魚食べて来なかったけど、眞澄さんに勧められて、お刺身初挑戦
・結構気に入った様子
・野菜以外は食わず嫌いだということが判明
・食べてみたら、結構美味しかったらしい(笑)
・野菜は、お菓子に入ってたりしない限り、青臭くて嫌いらしい
.
<今回判明した、ラニの特徴>
・大食いキャラ
・野菜以外は食わず嫌い
・お酒弱い
・酔ったら泣き上戸
.
次回の茶会は、飲み会らしいので、飲ん兵衛川獺が喜々として、参上しますよ(笑)
くいは、完全に枠です(爆)
次回の茶会では、おそらく一升瓶ラッパ飲みするちみっ子が見れると思います←
今から楽しみだ☆

| | コメント (0) | トラックバック (0)

添付は、申請自重するかもしれない、企画っ子

思わず描いてしまった
申請自重するかもしれない、企画っ子予定
添付は、申請自重するかもしれない、企画っ子
たまむすびに申請悩んでる、エーフィは少なくとも服装は変えるな
ただの巫女さんだもんね←
気立てが良くて、優しい良い子だけれど、極度のブラコン(爆)
ちなみに弟は人間なので(父が違う)、すでに故人だけどね
.添付は、申請自重するかもしれない、企画っ子
添付は、申請自重するかもしれない、企画っ子

中東企画で悩んでる2人は、申請するとしてもどちらかだと思います、すでに3人いるからね←
死の神は、左半身爛れてるので、肌曝さない服で赤い包帯巻いてます
中東企画なのに、伊佐那美イメージしたキャラっていう←
死の女神は、数少ない色白に出来る事象だから、若干色白と迷ってる
さて、どうしようかなぁ?
.
たまむすびのwebアンソロ、リニューアルしてるから、また出したい!
今度はラニも
くいは「翠雨の戯れ」でイラスト予定
ラニは、「晧月たゆたい眠る頃」と「夢と嘯く夜一夜」と「笑って咲いて散りぬれど」で迷ってます
過去話予定
.
取りあえず、中東企画のバトン(ロバーベフ版)回答したのに、ラフ描くの後回しにして、まだ日記に描き込めない状況続いてるから、はよ描かな(爆)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

双龍の戦い

 ゲーチスに促され、ロビンは謁見の間に入る。大きな広間は、石柱で支えられており、澄んだ水を湛えている。その真ん中を、玉座へと続く道が、所々広いスペースを挟み、貫いていた。
 ロビンは玉座を真直ぐ見据え、石畳を進む。少し進み、玉座に座るNの姿が捕えられる様になった時、Nが口を開く。
「ボクが望むのは、ポケモソだけの世界……。ポケモソは人から解き放たれ、本来の力をとりもどす」
 徐に立ち上がり、絨毯の敷かれた道を少し進む。
 目の輝きを増したNが、声に力を込めて言った。
「……さあ、決着をつけよう。
 ボクには覚悟がある! トモダチのポケモソたちを傷つけても、信念を貫く!
 ……ここまで来たからには、キミにもあるんだろう?
 あるなら、ボクの元に来てみせてほしい! キミの覚悟を!!」
 力を込めた視線をNに向けていたロビンは、ゆっくりと、Nは口調に合わせるかの様に速足で、中央の広場ふと進む。ロビンは、一歩進む毎に、自分の鼓動が早くなるのを感じた。
 中央の広場で、少し間を空けて、二人は見合ったが、Nがふいと横を向き、そのまま一歩歩く。そして、落胆したのを隠そうともせず、言った。
「ボクと雌雄を決っする覚悟で、ここまでキミはやってきた……。
 ……だのに、レシラムは反応しないんだね」
 ロビンはぎくりとした、それはロビンも思っていたからだ。そっとカバンの、ライトストーンが入っている所を押さえたが、やはり反応はない。
「まだキミを、英雄と認めていないのか」
 その声を聞き、俯いていた顔をNに向けた。
「……ボクは、すこしだけキミのことを気に入っていたのに。幾たびも勝負を重ねるうちに、ポケモソを大事にするトレーナーかもと感じてたのに!」
 ロビンは、表情を変えずに黙っていた。Nはそれも意に介さず、再びロビンを正面から見つめると、残念そうに首を振った。
「……だけど、ボクの思い込みでしかなかった!
 やはり、トレーナーが勝負しても、理解しあうことなんて、ない!」
 己の迷いを振り払う様に言葉を重ねるNに、胸が締め付けられる感覚を受けながらも、けして表情は動かさない。そうしないと、心が揺らいでしないそうだからだ。
「キミにできることは二つ!
 真実を求めるため、ボクに挑み、玉砕するか、それとも、ここを立ち去り、ポケモソが人から解き放たれた、新しい世界を見守るか」
 最後の躊躇いを拭い去る様に、刹那横を向き、右手を挙げると、Nは高らかに言った。
「おいで、ゼクロム!」
 それに応える様な轟く鳴き声。少しの間を置き、先ほどまでNのいた玉座の奥の壁を突き破り、ゼクロムがNの後ろに地響きを響かせ、降り立つ。そして一声鳴くと、大気が震え、ロビンは倒れない様に足に力を入れる。
 ゼクロムは小さく唸ると、尻尾を青く光らせ、爆発する様に強大な青い雷を四方に散らす。その熱量と衝撃に、ホールに満ちていた水の殆どが視界を白く染めながら、気体に変わった。
 気が済んだのか、小さく唸る。
 衝撃の治まったのを感じ、とっさに翳した腕を外し、伏せた顔を上げたロビンの目に、ゼクロムの威風堂々とした黒い姿が映る。
 その威圧に身体の芯が冷え、決めたはずの決心が消えてしまいそうになる。
 刹那。ドクンと、血がたぎった鼓動の様な振動を感じた。ロビンはそれにきょとんとなったが、すぐにそれがバッグの中のライトストーンからだと気付き、それを取り出す。
 Nもライトストーンの変化に気付き、一歩後退りする。
「キミのライトストーンが……! いや、レシラムが!」
 ロビンも思わず一歩下がると、ライトストーンが光りながら浮上り、周囲のオーラを取り込み始める。そして、すっかり取り込んだのか、それとも満足したのか、一瞬の沈黙の後に回転を始める。段々と輝き出し、それが高まると、光の中心であるライトストーンは、身体を丸めたレシラムへと、その姿を変える。眠った様なレシラムは、しかし目を開くと、身体を広げてロビンの前に、地鳴りを伴い降り立つ。そしてゼクロムに負けず劣らぬ威圧を込めた咆哮を上げる。そして尻尾を赤く光らせると、抑えきれぬ炎を解放する。その熱風は凄まじかったが、今度はロビンが腕で顔を覆うことはなかった。一通り炎を解放し、気が済んだのか、もう一声鳴くと落ち着きを見せた。
 二匹のドラゴンの唸り声と羽ばたきだけが、大気を震わす。
「ゼクロムとレシラムは……もとはひとつの命……一匹のポケモソだった」
 まだ呆然としたまま、Nが呟く。レシラムに目を向けたままのロビンの耳にも、その声は入っていた。
「正反対にして、まったく同じ存在。ゼクロムもレシラムも、英雄と認めた人物のもとにあらわれるポケモソ……。
 ……そうか、やはりキミも」
 納得した様に呟くと、ロビンに目を向ける。
「そのポケモソが何と言っているか、教えてあげるよ」
「いい」
 レシラムを見上げ、心此所にあらずのまま、Nの言葉を遮る。
「オレにも聴こえる。『キミと戦いたい、仲間にしてみろ』
 オレを試すと言うんだな」
 ロビンもポケモソの言葉が解るという事実に、Nは目を円くしつ「キミは……」と呟く。しかし、すぐに笑みを浮かべると言う。
「レシラムは、ここまでやってきたキミが、真実を求めたいのか確めるつもなんだね。
 ボクも、キミの力を知りたい……。
 さあ! レシラムを捕え、キミの仲間にするんだ!!」
 夢現だったロビンの目が鋭くなる。バッグのボールポケットに手を入れながら、一歩レシラムに近付く。
 ロビンの決意を認め、レシラムが吠える。
「レシラム、オレは卑怯だ。お前にコレを使おうとしている」
 ポケットから出したロビンの手には、どんなポケモソでも必ず捕まえるというマスターボール。
「このボールに入ったら、お前でも抗うことは出来ないはず。つまりオレは、バトルせずにお前をゲットしようとしている……」
 ロビンがレシラムを見つめる。レシラムも見つめ返す。
「でも、お前がどうしても嫌だと言うなら使わない。だから聴かせてくれ、お前はオレの仲間になってくれるか?」
 ロビンはレシラムに、自分の意志を見せる様に、真直ぐ見つめる。しばらく見つめ合った後に、レシラムは了承する様に小さく鳴く。
「……有り難う」
 微笑んでそう言うと、思いっ切りボールを投げた。
 レシラムを飲み込んだマスターボールは、少し揺れた後に動きを止める。レシラムが完全に収まったのだ。
 ロビンはボールを拾うと、中のレシラムと目を合わせる。
「よろしくね。お前は今日から、『義平』だ」
 それは、ライトストーンを手にしてから考えていた名前(ニックネーム)だった。
「……そうか、真実を追い求める英雄に、その力を貸すといわれているレシラムが、キミを認め、ともに歩むことを決めたか……」
 一連のことを見ていたNがそう言い、ロビンを見据えると、声に力を込めて言う。
「ボクには未来が見える! 絶対に勝つ!!」
「オレだって、負けるわけにはいかないっ!」
 互いに前に出ると、一つ目のボールを投げる。
 現われたのは、レシラムこと義平とゼクロム。二人とも、考えることは同じだった様だ。
「ゼクロム、『クロスサンダー』っ!」
 先に動いたのは、Nとゼクロムだった。強烈な雷が球となり、義平に向かう。
「義平っ!!」
 雷の球は義平に襲いかかる。しかし、ダメージを受けつつも、義平は耐える。
「……それでボクたちを、止められるかい?」
 そう言うNに、ロビンは力強い目を向ける。
「『りゅうのいぶき』っ!」
 ゼクロムを指差し、ロビンが指示すると、義平は口からプリズムに輝く吐息を放つ。
 ドラゴンタイプを持つゼクロムは、ドラゴンタイプの技に弱い。ゼクロムはかなりのダメージを食らい。さらに技の影響で、身体が麻痺してしまった。
「畳み掛けろっ。『りゅうのいぶき』!」
 ロビンの声に応え、義平が再びプリズムの吐息をゼクロムに放つ。二発続けて効果が抜群の技を食らい、ゼクロムは耐え切れずに倒れる。
「くっ、戻れゼクロム」
 悔しそうに顔を歪め、しかしNはゼクロムの入ったボールから持ち替えると、再び顔を引き締める。
「アバゴーラ、頼んだよ!」
 出て来た亀の様なアバゴーラは、水・岩タイプだ。それを認めると、ロビンもすぐにポケモソを替える。
「義平、休んでて。次は綱、お前だ」
 そう言って投げたモンスターボールの中から、カノコタウンで出会った時よりも頼もしく育った、ジャローダの綱が出て来る。
「『グラスミキサー』!!」
 間髪入れない指示だが、そこは長い付き合いのパートナー。綱も即座に『グラスミキサー』を放つ。螺旋を描き、舞い踊る木の葉に襲われたアバゴーラのダメージは深い。しかし、特性の「がんじょう」で踏みとどまる。
「『ストーンエッジ』だ!」
 踏みとどまったアバゴーラは、タイミング良く放たれたNの指示に従い、岩を飛ばす。予想外の反撃に、攻撃を食らう。Nはその隙に、回復の薬でアバゴーラを回復させる。
「綱、大丈夫?」
 そう問えば、綱は大丈夫だと鳴いた。
「よし、綱『ギガドレイン』だ!」
 綱は、アバゴーラの回復したばかりの体力を吸い取る。再び踏ん張るが、今度は予想済みだ。
「そのまま『たいあたり』!」
 続けて綱が『たいあたり』をすると、流石に連続には耐え切れず、アバゴーラが倒れる。
 Nは何も言わず、アバゴーラを戻すと、「頼んだよ」と言って、ボールを投げる。中から出て来たのはバイバニラだ。それを見て、ロビンも綱を戻し、義平の入るマスターボールを投げる。
「バイバニラ、『あられ』だ!」
 暗雲垂れ籠めて霰が降り出し、義平を襲う。しかし、ダメージは微々たるものだ。
「『クロスフレイム』っ!」
 その声に従い、義平は太陽の様な炎の球を放つ。アイスが溶ける様に、バイバニラは戦闘不能になる。
 Nの顔に陰りが見える。
「お疲れ、バイバニラ。頼んだよ、アーケオス!」
 岩タイプも持つアーケオスに、義平では不利だと感じ、ポケモソを交換する。
「戻って、義平。壱与、お願い」
 投げられたプレミアボールの中から、ムシャーナの壱与。
「『あくび』!」
「させるか、『かみくだく』っ!」
 攻撃を繰り出したのは、アーケオスだった。アーケオスが壱与にその牙を剥く。それは壱与の急所に中り、かなりのダメージになった。しかし、アーケオスも、壱与のゴツゴツメットでダメージを受ける。ギリギリの所で踏みとどまった壱与は、ロビンの指示に従い、『あくび』でアーケオスの眠気を誘った。しかし、降り続く霰が壱与に襲いかかり、残り少ない体力を奪った。
「壱与っ!!」
 戦闘不能になった壱与をボールに戻し、労う。
「お疲れ、ゆっくり休んでね。後、頼む、宮簀媛」
 ハイパーボールから、やる気満々のスワンナ、宮簀媛が出て来る。
「アーケオス、『ストーンエッジ』っ!」
 出て来た宮簀媛に間髪入れず、岩が襲いかかる。
「よけろ、宮っ!」
 バトルに目を輝かせた宮簀媛は、易々と攻撃を避ける。
「続けて『なみのり』!」
 宮簀媛の作り出した大波がアーケオスを襲う、逃げ道は無い。
 波に襲われた、水が苦手なアーケオスは、そのまま戦闘不能となる。Nを眉根を寄せて、アーケオスをボールに戻し、次のボールを投げる。中からはギギギアル。
「宮簀媛、交替だ」
 暴れ足りないと、不満そうな宮簀媛をボールに戻し、普通義平をバトルフィールドに出す。
「ギギギアル、『はかいこうせん』だ」
 少し焦れているのだろう、いきなりの大技だ。しかし、『はかいこうせん』は大きなダメージを与える分、当たり難い。義平は少し避けて、『はかいこうせん』を完全に躱す。
「『クロスフレイム』っ!!」
 鋼タイプを持つギギギアルに、『クロスフレイム』に耐え切ることなど出来なかった。
「世界はボクではなく、キミを選ぶというのか!?」
 Nは掃き捨てる様に言った。ギギギアルをボールに戻すと、最後のモンスターボールを手にすると、懇願する様に言う。
「最後のトモダチ……ボクに勇気をわけておくれ」
 ボールを投げると、中からゾロアークが現れる。
「義平、そのまま行けるか?」
 そう話しかけると、義平が頷く。
「ゾロアーク、『きあいだま』!」
「義平、『クロスフレイム』っ!」
 二つのエネルギーがぶつかり、爆発を起こす。
 土煙の向こうから現れたのは、義平の堂々たる姿のみだった。
「これでボクの……、理想のポケモソの……夢は、霧散する」
 Nは力無く呟いた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

たまむすび再開記念

たまむすび再開記念
ラフでなんですが、一日遅れのたまむすび再開記念イラです☆
ラーニーとくい
名簿見て、東北道少なそうなら、在住地付近のお山の女神様モデルの子申請しようかなと思ったら、さほどでも無かった(爆)
あ、でも霧降さんは管理委員だから、実質樗さんだけか……
うーん、どうしようかなぁ?
3人目って言うと、大丈夫か?とか思うけど、ぶっちゃけ現状道対抗に参加出来て無いんだよね(爆)
くいは中立だし、ラニは東海道に所属してるものの、管理委員長だからね(笑)
一応道対抗がメインなわけだし、参加したい気持ちもあるんだよなぁ(>_<)
まぁ、もう少し迷います(笑)
ちなみに、モデルはもちろん、原型もエーフィって決まってたりします(爆)
設定するなら、津軽弁喋らせたいけど、ネイティブが三河弁なふうさんにはハードル高過ぎるな←

| | コメント (2) | トラックバック (0)

中東企画茶会メモ

※おそらく、その内ラフが入ってる、かも(爆)
.
茶会久々過ぎな上、メモもすぐに書いて無いので、かなり漠然です(爆)
鮭さん
霜夜さん
ラーヘールさん
アブ=サマクさん
シャジャルさん
にお相手して頂きました(漏れてないよね;←)
.
・鮭さんと半獣などについて盛り上がる
・獣が上手く描ける様になりたいよ(ノ_<。)
・ターグさんの獣姿の話から、ハーメルン的状況の想像になる、大変見たい(爆)
・茶会で四季さんとお話ししたのが、久々なので(他の方も久々ですが、一番間が空いていた)感激してしまいました!(>_<)
・もちろん、シャジャルさんにはライで突撃しました←
・サマクさん(人型)とライ(子ども版)で絡ませてもらう
・ガタイの良いおじ様とロリの組み合わせるは、大分弱いので(例:小十郎といつきちゃんbyBSR)一人ニラニラしてました(爆)
・中々人気者のラクス。どうやら三姉妹の中で一番人気な様です
・巨乳か、なるほど巨乳か(笑)←
・ラーヘールさんとの会話で、ラクスは結構お辞儀をする癖(?)があることが判明
.
そんな感じです
今回は、最初の入室ミスから始まり、かなりのドジっ子スキルを発揮してしましましたが、次回はそれなりに使い慣れた茶室なので(まぁ、ブランクはありますが)もう少しマシなはず……
てか、もっと速く打てる様になろう、うん←

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧