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[SS]身支度(珠主♂+ゲン+オリトレ)

「あ、ゲンさん、アヤトさん」
 バトルタワーのマルチバトル控え室に入ったアキラの目に、見知った二人が飛び込んで来た。
「おやアキラ君、こんにちは」
「こんにちは」
 笑顔で挨拶してくれるゲンとアヤトに、アキラはぺこりと頭を下げる。そして少し考える素振りをすると、真面目な顔になる。
「あの…、お二人にお願いがあるんですけど、良いですか?」
 アキラの真剣な様子に、二人は軽く顔を見合わせる。
「私たちに出来ることなら」
 ゲンが微笑んで促すと、アキラは顔を明るくすると、「ちょっと待ってください」と言って、鞄を漁り出す。お目当ての物を見つけたのだろう、何か解らない素材で出来た板状の物を二枚出した。
「これを、お二人に預かって欲しいんです」
 アキラが、ゲンとアヤトそれぞれに一枚ずつ渡す。受け取ったアヤトは、それをしげしげと見る。裏を返すと、『プレートにあたえたちから たおしたきょじんたちのちから』と書かれていた。どういう意味だろうかと考えていると、アキラが板の正体を明かす。
「ゲンさんに渡したのが鋼鉄プレート、アヤトさんに渡したのが拳のプレートです。それぞれ鋼タイプと格闘タイプの技の威力が上がるんですが、何よりとある伝説のポケモンに関わるアイテムなんです」
 二人は、再び手元のプレートを見つめる。
「色々あって、僕が持ってたんですけど、今信頼出来る人に預けて回ってるんです」
「アヤト君と私は、君のお眼鏡に適ったってことかな?」
 クスリと笑いながらゲンが言うと、アキラは少し焦った様に返す。
「いえ、そんな偉そうな物じゃなくて、ただ物が物だけに、人を選ぶ必要があると思って……その、お二人なら、絶対適切に扱ってくださると思ったんで、えっと……」
 その様子に、ゲンはクスクスと笑い出す、アヤトも似たような反応だ。
「別に怒ったり、気分を害したりしてないから安心して。むしろ、君に信頼してもらえて、光栄だよ」
 その言葉に、アキラはホッとした様だ。
「それじゃあ、アキラ君が取りに来るまで、預かっておくよ」
 隣で、アヤトも同意を示す様に、頷く。
「あ、いえ」
 アキラが、言葉を被せる。それに、ゲンとアヤトは疑問の視線を向ける。
「あの、僕は取りに来ません。……取りに来るとしたら、女の子のトレーナーです。
 カノコっていう、僕と同じくらいの、茶色の髪の女の子です」
「その子って、色違いのオオタチ連れてる、ノーマルタイプが好きな女の子?」
 アヤト言うと、少なからずアキラは驚いた顔をする。
「知ってるんですか?」
「うん、ちょっと縁有ってね。俺のチームで『そらをとぶ』が使えるドンカラスは、元々カノコちゃんから貰った子なんだ、ポリゴンと交換でね」
「そうなんですか。世の中って狭いんですねぇ」
 アキラは感心した様子だ。ゲンが話をまとめるべく、口を開く。
「つまり、私たちがそれぞれこのプレートを、そのカノコちゃんが取りに来るまで、無くさない様に、悪用されない様に預かっておけば良いのかな?」
「はい、その通りです。
 えっと、お願いしても良いですか?」
 少し心許なげな顔をするアキラに、ゲンがにっこり笑い「お安いご用だよ」と言い、アヤトもゲンと同じ表情で頷く。
「有り難うございます」
 嬉しそうな顔で言うアキラに、ゲンはプレートを懐にしまうと、「それじゃあ、今日も組んでもらえるかな?」と言う。アキラがキョトンとなったので、ゲンが言い補う。
「マルチバトル、しに来たんだろう?」
「あ、はい。……そっちもお願いします」
 ゲンは微笑んで頷くと、立ち上がりながらアヤトを振り返る。
「それじゃあアヤト君、またね」
「はい。
 二人とも頑張ってね」
 アヤトがそう言って手を振ると、アキラはぺこりと頭を下げ、ゲンと共に控え室の出入り口付近にいるメイドに、コンビを組んだことを伝え、出て行った。
 それを見送ると、アヤトは徐にパートナーであるルカリオの鋼(こう)をボールから出す。
「鋼、これを持っててもらえるかな?」
 プレートを差し出しながら言うと、鋼は頷き、それを受け取る。
『これまでは自分で持っていたのに、何で色んな人に預けるんだろう?』
 鋼の発した疑問が、波動に乗ってアヤトの耳に届く。
「さあ、それは解らないけれど、考え無しに動く様な子では無いし、とても良い子だから、彼なりに必要があってのことだと思うよ」
 彼の消えた出口を見つめながら言うアヤトを、それでも鋼は怪訝さの抜けない瞳で見つめる。その視線の意味を正しく理解したアヤトは、微笑みかけながら、鋼の頭を撫でる。
「大丈夫。何かしらの危険が伴うことに、人を巻き込む様なことはしない子だし、その場合は必ず言ってくれるよ」
『それなら、良いけど』
 撫でられる感触に目を細める鋼に表情を緩めるも、再び出口へ向けた目には思案の色が浮かんでいた。
.
.
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―――――――
アキラの身支度話でした
アキラは(うちの主人公ズは大抵そうなんですが)自分に対してはとても潔癖なんです
で、これから愛しのwアカギ様(うちのパールは、アカ主がメインカプ)を探しに行くんですが、その際に出来る限り伝説系との関係を切ろうとしてるんです
湖3匹は、元々未捕獲設定で、ディアパルは元々のとこに逃がしました
クレセリア未捕獲で、ヒードランはハードマウンテンに、そしてアルセウスは文中に出て来たカノコに預かってもらい、プレートは信頼の置ける人に預けて回ってます
例外として、捕獲ではなく預かる形で来たシェイミ(ちなみ、外の世界を見せて欲しいと、配達員に変身したミュウから預かったって設定)と、そのシェイミに惚れて仲間になった設定のギラティナは例外的にまだチームの一員
ちなみ、作中に出て来たオリトレの説明
アヤトは、なったー企画参加中のエリートトレーナー。ゲンさんの弟子設定で、只今プラチナにて実ロム作成中
カノコはダイヤ主のオリトレ。ノーマル大好きで、そのうちコガネジムでミニスカやる予定

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